講座1-1 私たちが普段使っている電気は、無限にあるわけじゃない!?

記事の概要

 私たちが普段当たり前のように使っている電気。コンセントに、照明や充電器のプラグをつなげばすぐ、明かりを付けたりスマホを充電できたりします。しかしこの電気、無限に使えるわけではありません。そして、それはなぜ?そんな疑問を解決する基礎知識をゲットしてください!

目次
  1. 電気を作る素(もと)になる、「資源・燃料とは」
  2. もし化石燃料が日本からなくなったら、どうなってしまうの?
  3. 化石燃料は世界にあと50年分しかない?
  4. 日本では化石燃料はとれない現実
  5. 救世主の再生可能エネルギーと、原子力

第1-1話 私たちが普段使っている電気は、無限にあるわけじゃない!?

第1-1話 私たちが普段使っている電気は、無限にあるわけじゃない!?

1. 電気を作る素(もと)になる、「資源・燃料」とは

 私たちが普段何気なく使っている電気。この電気は、もともとはどこかの発電所で作られたものです。それが、電線を流れて私たちの家のコンセントまで届き、さらに機器のプラグをコンセント穴に指せば、機器に電気が流れて使えるようになります。

 日本には、様々な種類の発電所がありますが、日本で使われている電気全体のおよそ80%以上は、「火力発電所」というところで作られています※1

 では、「火力発電所」では、どのようにして電気を作り出しているのでしょうか?

普通、火力発電所では、次の①、②、③のステップで、電気を作ります。

① 石油・石炭・天然ガスといった「化石燃料」という燃料を燃やして、

② 水を温め沸騰させ、蒸気をたくさん作ります。

③ その蒸気の勢いで、電気を作る装置「発電機(タービンと呼んだりもします)」を回転させることで、電気を作り出しています。

この、石油・石炭・天然ガスといった「化石燃料」が、電気を作る素(もと)になる、重要な「資源・燃料」なのです。

石炭の写真(引用元:一般財団法人 石炭エネルギーセンター ホームページ:
http://www.jcoal.or.jp/intern/cucoal/01/)

石油の写真(引用元:国際石油開発帝石株式会社INPEX ホームページ:
https://www.inpex.co.jp/energy/oil.html)

天然ガスの写真(引用元:国際石油開発帝石株式会社INPEX ホームページ:
https://www.inpex.co.jp/energy/gas.html)

(2) もし化石燃料が日本からなくなったら、どうなってしまうの?

…ということはですよ。もし、化石燃料が日本からなくなってしまったら、何が起こるでしょうか…??

…日本のほとんどの場所で、電気が使えなくなってしまいますよね。私たちの家もそうです。電気が使えないと言うことは、照明もつけられず、暖房も冷房も動かせない、毎日が停電状態。日中はまだいいですが、夜は真っ暗な中で、ろうそくの火を頼りに、暑い中あるいは寒い中を耐え忍んで生活する。

さらに言えば、工場なども動かなくなるので、物も作れなくなります。電気が使えなくなると、農耕採集狩猟の生活が待っています。

電気が本当に使えなくなったら、そんな、原始時代的な…まではいかないかもしれませんが、江戸時代的な生活になってしまうかもしれないのです。

(3) 化石燃料は世界にあと50年分しかない?

 「でもまさか化石燃料が世の中からなくなるなんてことないんじゃん!?」と思われてる方、そうでもないんですよね、これが。。。

 世界であとどれだけ化石燃料などの資源・燃料が掘り出せるか、といったことは、調査機関が調べたりしています。そのデータ※2によると、今のところ

● 石油はあと50年しかとれない

● 天然ガスもあと50年しかとれない

● 石炭は、もう少し長いけど、それでもあと132年しかとれない

という感じになっています。

 まあ、よくあるアレですね。「自分たちが生きている間は大丈夫、あとは若いヤツに任せとけばいいや」と言いたくなりそうな年数です。でも、次の項目に書きますが、そう簡単にはいきません。。。

(4) 日本では化石燃料はとれない現実

 なぜ、若いヤツに任せておける問題ではないかというと、日本は化石燃料を自給自足できないからです。日本は、ほぼすべての化石燃料を、海外の国から輸入しています。そのため、もし、海外の国が、「日本に化石燃料あーげない」と言われると、日本はいつでも江戸時代戻りする可能性があるのです。

 もちろん、日本の電力会社などは、化石燃料を途切れなく輸入するために交渉などを頑張ってやってくれていると思います。ただ、日本は立場的には弱いところにいるということは、私たちは認識しておかなければなりません。

 これが、日本がもう既に直面している、「エネルギー問題」なのです。

(5) 救世主の再生可能エネルギーと、原子力

 ここまでの記事を読むと「日本不便すぎる。終わりじゃん!」と思う方もいるかもしれません。が、日本の政府や企業が、ちゃんとその問題は認識していて、救世主となりうる技術の開発を進めています。

 その救世主1つが、「再生可能エネルギー」です。「再生可能エネルギー」を使えば、化石燃料を使うことなく、電気を作ることができます。また、別の講座で詳しく説明しますね。

 救世主は他にも、「原子力」があります。原子力は、2011年に福島で大きな事故を起こし、その課題解決は問題として残っているものの、救世主となり得る実力を秘めています。これについても、別の講座で詳しく説明します。

ここまで、いかがでしたか?「エネルギー問題って結構ヤバい」と思ってもらえたでしょうか!

でも実は、エネルギーにまつわる問題は他にもたくさんあります… (T_T)

と同時に、それらを解決しようとする技術もたくさんあります! 0o(^-^)o0

この講座では、そんな ムチ&アメ をビシビシッ!と、皆さんに紹介していきます!

ぜっきー主任
このホームページの講座すべては、私とアシスタントが全面的にサポートしていきます!

ナゼる アシスタント
よろしくお願いします!

参考・引用

※1
経済産業省 資源エネルギー庁 「日本のエネルギー2020」より、2018年度の電源構成(https://www.enecho.meti.go.jp/about/pamphlet/pdf/energy_in_japan2020.pdf)のうち、石油・石炭・天然ガスをすべて火力発電所由来のものと見なして。

※2
原子力・エネルギー図面集【1-2-2】、「日本の一次エネルギー供給構成の推移」2018年度データより(https://www.ene100.jp/zumen/1-2-2)