電気新聞より抜粋
経済産業省は、総額2兆円のグリーンイノベーション基金事業の支援候補として、18のプロジェクトを定めた。洋上風力の低コスト化、再生可能エネルギーを用いた水電解による水素製造、カーボンリサイクルなどを支援する方向。具体的な予算額など詳細については、分野別ワーキンググループ(WG)の審議の後、経産省を中心とする担当省庁のプロジェクト担当課室が研究開発・社会実装計画として策定する。
2兆円基金、洋上風力など支援候補に/経産省、18プロジェクトを提示
令和3年4月6日~8日の行われた、政府の「産業構造審議会 グリーンイノベーションプロジェクト部会(第3回)」という会合で、議事:「グリーンイノベーション基金事業の分野別資金配分方針について」が議論されました。
グリーンイノベーション基金事業では、2050年カーボンニュートラル目標に向けて、令和2年度第3次補正予算において2兆円の「グリーンイノベーション基金」を国立研究開発法人新エネルギー・産業技術総合開発機構(NEDO)に造成し、官民で野心的かつ具体的な目標を共有した上で、これに経営課題として取り組む企業等に対して、10年間、研究開発・実証から社会実装までを継続して支援していくこととしています。
対象は、実行計画を策定している重点分野において、プロジェクトごと に野心的な 2030 年目標(性能、コスト、生産性、導入量、CO2削減量 等)を設定し、企業等のコミットメントを引き出すことが可能なプロジェクトとする、としています。
そのプロジェクトについて、
・ グリーン電力の普及促進分野
・ エネルギー構造転換分野
・ 産業構造転換分野
という3分野に分けられる、以下の18のプロジェクトに対して予算配分することが、経済産業省の「第3回 産業構造審議会 グリーンイノベーションプロジェクト部会」で決定されたようです。
(引用: 第3回 産業構造審議会 グリーンイノベーションプロジェクト部会(書面審議)
洋上風力・太陽光・水素・CO2利用、蓄電池、自動車、航空機及び船舶、さらにはデジタル化といった分野が予算配分の対象となっているようで、今後、これらの分野への国費投入によるさらなる進展が期待されます。
出展、参考文献
グリーンイノベーション基金事業の基本方針を策定しました (METI/経済産業省)
第3回 産業構造審議会 グリーンイノベーションプロジェクト部会(書面審議)(METI/経済産業省)
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