本プロジェクトは、HT社独自開発の「水」と「岩石由来の触媒」のみによる常温・低圧の下、「水素」を取り出すという新技術により製造される安全で安価な水素を用いて、発電事業、燃料電池自動車事業など幅広い水素利用について検証し、取組むものです。
その1stステップとして、HT社の技術を用いて、水素専焼発電を行う為に十分な水素発生が、連続的に得られるという実証を行うため、東京電力パワーグリッド株式会社管内に3百kW級の水素発電所の建設を進めており、2021年度内での運転開始を目指しております。
(以下省略)
http://www.erex.co.jp/news/pressrelease/1476/
この記事、本日の電気新聞でアクセス数1位の記事でしたので、気になってピックアップしてみましたが、どうやら、日経新聞、産経新聞、時事ドットコムなど、その他の新聞会社等でも積極的にスポットを当てているニュースみたいですね。それもそのはず、経済産業省によると水素発電所の商業運転は国内初!みたいですから。イーレックス株式会社という会社が、Hydrogen Technology株式会社との間で、水素専焼による発電を、2021年度内から始める予定のようです。
水素は、燃やした時に二酸化炭素を発生しないので、環境にも悪影響がないと言われています。ただし、水素は爆発性の気体なので、取り扱いが難しいとされてきました。そう言われていた水素だけを用いて、これまでに一般的に使われていた燃料を使わずに発電をする「水素専焼発電」を、国内で初めて商用運転するところまで持ってきたということは、技術の進展をアピールする素晴らしい成果だと思います。
また、水素を大量に作るために、普通は水を電気分解(:水に電気をたくさん流すと、水素と酸素に分離するので、そこから水素を取り出すこと)します。しかしながら、電気分解のために電気を消費してせっかく作った水素を、また電気を作るために使うというのは、とても効率が悪い話です。よっぽど電気が余っている状態なら、水素を作っておいておくというのは悪くないですが、よっぽど電気が余っているときだけですね、ほんとに。
ただ、このニュースでは、「Hydrogen Technology社独自開発の「水」と「岩石由来の触媒」のみによる常温・低圧の下、「水素」を取り出すという新技術により製造される安全で安価な水素を用いて、発電事業、燃料電池自動車事業など幅広い水素利用について検証し、取組むものです。」とあります。水素を、電気分解を行わない方法で大量に取り出す技術があるということにも筆者は驚きました。どうやら、超マフィック岩という鉱石と水による反応を応用したようですね。
出典、参考
Hydrogen Technology株式会社 ホームページ:
CHECK!!
時事ドットコムサイトの添付資料へのリンク:
参考研究: 国立研究開発法人 海洋研究開発機構 の過去のニュース記事