ネイチャー、第三者割当増資で7.5億円調達/住宅のエネ自給、実現へ
Nature(ネイチャー、東京都渋谷区、塩出晴海社長)は14日、環境エネルギー投資と大和企業投資を引受先とする第三者割当増資で、計7億5千万円の資金調達を完了したと発表した。増資後の資本金は約14億円。調達した資金は電力小売事業の拡大に向けて、組織や販売体制、マーケティングの強化に活用する。新株を引き受けた2社は、以前からネイチャーの大株主。出資割合は明らかにしていない。調達した資金は電力小売事業のほか、ネイチャーが次の軸と設定する「ビハインド・ザ・メーター(BTM)」事業の基盤構築にも充てる。
https://www.denkishimbun.com/archives/135160
管理人もビハインド・ザ・メーターの領域に注目している人間のひとりなんですが、この「Nature(ネイチャー)」という会社について、これまであまりよく知らなかったので、調べてみることにしました。
電力業界用語で、「電力メーターより家側の世界」という意味です。電力メーターは、家で使った電気の量をすべて測っています。そのため、「ビハインド・ザ・メーター:電力メーターより家側の世界」というと、 家の中で電気を使う家電:冷蔵庫・エアコン・照明・給湯器・テレビ…など、全ての家電の世界をまとめて、電力業界ではこのように呼ぶことがあります。
最近では、家庭に太陽光発電パネルを置いたり、蓄電池を置いたり、電気自動車を家で充電するといったことも行われるようになってきています。これらの機器も、ビハインド・ザ・メーターの世界の中に含まれます。
◆ 電力メーターについては、こちらの記事も参照してみて下さい。
2021年5月10日 ニュース記事 東電PG、エリア内の次世代量計設置が完了/電力データ活用を強化
さて、このニュースの本題に話を戻すと、 「Nature(ネイチャー)」という会社が資金をうまく調達することが出来たので、これから電力の販売や、さらにはビハインド・ザ・メーター世界での事業に力を入れていこうとしているということのようです。
そこで、この会社が今、ビハインド・ザ・メーターの世界で今何をやっているのか気になったのでウェブサイトに行って調べてみました。
そこで出てきたのが、「Nature Remo E」という商品。
●「はじめよう、エネマネ」
●「工事不要、コンセントに挿すだけで取付完了」
●「いつでもエネルギーをモニタリング」
と宣伝されているこの商品ですが、
すごいのは、コンセントに挿すだけという手軽さで、電気がどの時間にどれだけ消費されているかわかるようになること!
図引用: https://nature.global/nature-remo-e/
これってすごいことなんです。だって、これまで、私たちが知ることのできる家の電気の情報は、月々の電気代の請求金額だけだったから。
「今月は、先月より電気代高いなー。なんでだろう、エアコン使いすぎたせいかな?来月は気を付けるか…」
私たちはこれまで、こんな感じで、なんとなーく電気の状況を考えることしかできなかった。
でも、「Nature Remo E」を使えば、家庭での電気の使用状況を、どの時間にどれだけ使っているかというレベルまでもっと細かく知ることができる。
そうすれば、もっと電気代が高くなる原因を細かく知ることができる。どれだけ節電できたか、ということまでわかるようになる。
こうやって、電気(つまりエネルギー)の使用状況を細かく知って、無駄遣いを減らすことをエネルギーマネジメント、略して「エネマネ」といいますが、
Nature Remo Eのすごいところは、エネマネをご家庭でも簡単にできるようにしてくれたことなんです。
エネマネは、工場やビルなどでは既によく行われていますが、センサーなどの細かい装置をたくさん工場・ビル内に取り付けて監視するのが普通でした。そんな面倒なくコンセントに取り付けるだけで、エネマネを家庭に、つまり「ビハインド・ザ・メーター」の世界に持ってきてくれたわけです。
なんとなーく電気の状況を考えることしかできなかった今までを、変えてくれたこの商品。開発しているこの「Nature」という会社は、とても面白いことをやっているなと思いました。
なお、蓄電池をコントロールできる機能もあるようで、蓄電池に安い時間帯の電気を溜めて使って、うまくエネマネすれば…!さらに一歩未来の家庭エネマネもできそうです!
(注: Nature Remo Eは管理人が面白そうと思っただけで、宣伝ではありません…!笑)
電気(つまりエネルギー)の使用状況を細かく知って、無駄遣いを減らすなどすること。
最近では、蓄電池も普及するようになったので、安い時間帯の電気を溜めて配分を考えて使うようなことも意に含む。さらには、自家用太陽光発電装置から晴れの時間帯だけ作られる不規則な電気などを、蓄電池に貯めたりして余すことなく消費しようとすることもエネマネという。
参考・引用
Nature 株式会社 | インタビュー | IT/Web業界の求人・採用情報に強い転職サイトGreen(グリーン) (green-japan.com)